歴代の帝王は中国の人物画の歴史上の重要な題材である。
古代には写真がなく千古一帝の身だしなみは絵画に頼って保存されていた。
最初の帝王画は「孔子家語・観周」のように孔子が周朝の明堂を見学し、
周りの壁に聖主尧、舜と暴君夏桀、商纣の肖像が描かれていることを示すように、
様々な遠い実証に欠けている文字の記載にさかのぼることができる。
彼はこれらの帝王図を『善悪の状あり興廃の戒めあり』と思っている。
孔子のこの評価は古代の帝王画の機能を一言で明らかにしたのは礼教の宣伝目的だった。
孔子が『興廃の戒め』を絵画芸術の基本任務としたとき、
このような思想が長い間中国の人物画の創作機能を支配し、建国後に盛んに行われた偉人像、
英雄像もこの見解とは異なる。
唐代の張彦遠は『歴代名画記』で三国時代の曹植が孔子に似た見解を引用した。
初期の帝王画の多くはスクリーン画、壁画の形式で現れイメージ上の『善悪対比』を通じて、
『成教化、人倫を助ける』目的を達成し、まさに『善を見ることは悪を戒めるのに十分で、
悪を見ることは賢く考えるのに十分である』。
漢代以降、宮廷壁画や巻物画の帝王図は婉曲に支配者に諫言する政治的作品となり、
臣僚たちが政見を推進するだけでなく帝王もそれを使って自分を美化し、
歴史を受け入れる経験を表現し賢く悪に向かう明主である。
しかし、「五陵豪傑の墓が見えず花も酒もなく畑を耕す」という壁画が大量に描かれた建物が
破壊されるにつれて後の人は文字の記載を通じてこれらの作品の風貌を想像するしかなかった。

ISBN：9787806726518
出版日:2003年
言語:中国語(簡体) 
ページ:36
商品サイズ:A4　30.5 x 23.2 x 0.4cm
商品重量：270g
発送方法：メール便