東漢末年(紀元225年)三国時代の一方の英雄である曹操は
呉の国の孫権から一頭の象を献上された。
曹操はこの象の重さはどれくらいあるのだろうか?とふと疑問に思った。
そこで百官に「この象の重さを計りたい。だれか計る方法を知らないか?」と問いかけた。
百官達は口々にこんな大きな物を計るはかりなんてこの世にあるものか!と言いあい、
曹操ともあろうものが何をほざけたことを言うと陰口をたたいた。 
すると突然、後ろの方から一人の子供が出てきて「パパ!ぼく、計る方法を知ってるよ」
と言った。
みると曹操の子供の曹沖でまだ5歳だった。
曹操はバカを言うな!と叱りつけたが曹沖はひるまず言うとおりにさせてもらった。 
まず象を川べりに引いて来、大きな船に乗せた。
船は大きく揺らぎ喫水線ぎりぎりまで沈んだ。
曹沖はその喫水の位置を船頭に刻ませ象を岸に上げた。
そして今度は石ころを小さな袋に詰め少しづつ船に積み込み先ほど刻んだ位置まで
船が沈むまで積み込んだ。 
そこで今度はその石の小袋を岸に戻し小さなはかりで何回も小袋の重さを計り積算し、
象の重さを計かったのだった。
一部始終を見ていた百官達は大層驚き・・・

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ISBN：9787884147427
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