顔真卿(がん しんけい、 709年(景龍3年) - 785年(貞元元年))は唐代の政治家であり書家でした。字は清臣で中国史でも屈指の忠臣とされおり、また当代随一の学者及び芸術家としても知られています。 『顔勤礼碑』(がんきんれいひ)の建碑は乾元2年(759年)と大暦14年(779年)の両説あります。真卿の曽祖父・勤礼の墓碑で真卿の撰ならびに書の楷書碑でです。碑高は268cm、幅は92cmの四面刻であったが最後の銘文のあった一側面が宋代に石材として利用され削られたことが『金石録』に記録されています。碑は永く土中にあったため文字が鮮明で技巧的に洗練されて筆がよく冴えており「顔法」を学ぶ上に最も重要な資料です。 本書は中国で色刷りで印刷された書道、書法の本で一般の拓本と比べて書籍サイズと比べて大きく、楷書の手本として顔勤礼碑の独特な特徴を表現しています。