この本は「彩色拡大版中国の有名な碑文」シリーズの一部でこのシリーズは良い原本を使用し、
精密な印刷が施されております。
大きなサイズ（大8開）で、カラー拡大版であり専門家による解説も含まれているため、
読者が研究しやすく特に書道愛好者にとっては模写に適しています。

遼寧省博物館には王鐸による行書の「頌蘇侍御巻」が収蔵されています。
この作品は綾地に描かれており縦42.2センチメートル、横411.1センチメートルです。
推測によればこれは王鐸が50歳を超えて書道が高峰に達した時期の作品でしょう。
評論家によれば全巻の書法は壮大であり風景が広がり筆致は雄大で爽快で、
文字の勢いは陡然と広がっています。
墨の濃淡が交互に現れ文字は連結したり途切れたりし不規則に配置され、
密な雨と風を伴ってふりそそぎ止めることのできない勢いがあります。
これは見逃すことのできない素晴らしい作品と言えるでしょう。