本書は3巻に分かれ山石、樹木、人物、建物、梅、蘭、竹、菊、草虫、花卉、
禽鳥などが含まれています。
各巻の最初には画法の基本的な説明や要点が述べられまたは画法の韻文が記され、
次にさまざまな画家のスタイルが模写されており最後には名家の作品が模写されています。
一つ一つの草木、一筆一墨を通じて段階的に進み浅くて理解しやすく、
部分から全体へと進んでいく方法で初心者に具体的な入門のアプローチを提供しており、
初学者にとっては非常に手ごろなものです。
1818年には書店が丁皋の『写真秘诀』と『晚笑堂画集』から選ばれた人物画をまとめて、
『仙佛図』、『賢俊図』、『美人図』の3巻に編集し第4巻として刊行されました。
また「絵画は人々の創造力を刺激して自然の造形を奪い、
精神を移すものである」という芸術観が提唱されており「絵画が神に達するならば、
それは完璧であり不自然なものは存在しない」と考えられています。
また「神」は形の基盤の上に築かれなければならず形を通じて神を表現して、
形の外側から神の内側へと至るものとされています。