『荷塘双鵞図』は晩秋の池の景色を描いた絵画で、宋代の無名画家によって制作され、現在は故宮博物院に所蔵されています。絹本の団扇形で、寸法は44×40センチメートル、色彩技法を用いて描かれています。

画面には蓮池の一角が表現されており、枯れ凋んだハスの葉と、花弁が脱落して実が成熟した蓮房が見えます。岸辺の蘆の葉は黄ばみ、蘆の花が風に舞っています。二羽の肥えた鵞鳥が画面の焦点で、一羽は温かい陽射しの中で地面に伏して休み、もう一羽は首を上げて遠くを見つめています。動と静の調和が見事に融合し、静謐で調和のとれた雰囲気を醸し出しています。

この作品は画家の自然景観に対する繊細な観察眼を示すだけでなく、動物の生態状態に対する生き生きとした描写力も体現しています。蓮池の枯寂とした風景と鵞鳥たちの悠然とした姿が鮮やかな対照をなし、秋の日の静寂と温もりを感じさせる作品となっています。
 

商品コード：6972251700159

出版日：2024年10月
商品サイズ：34 x 34 cm
商品重量：90g
発送方法：定形外郵便