『チョウ渓帖』は「二王」の筆法を得ており特に献外拓用筆を主としている。
「内握」と「外拓」の2種類の筆法はそれぞれ特色がある：前者は腕力で筆をコントロールし、
線が沈着で中宮が集まっているので骨勝の本と呼ばれている。
後者の運筆は舞い上がり筋力は暗く欹側は多態で趣は悠然と筋勝の本とも呼ばれている。
『苕渓詩帖』は筆でさわやかで洒脱でこだわらずサイドフォワードを多く取り器用で変化に富み、
筆の波乱は多くても速度は衰えない。
線の力強さは力強く目を楽しませまた味わい深い。
ミユはペンで変わりやすく「善書者は一筆、私は四面しかない」と自慢したことがある。
即ち正、側、蔵、露の異なる穎鋒を用いて紙に入り全幅の作品の長さ軽重、仰向け、間隔、
筆を起こし筆を収めることが珍しくなくそれぞれの姿を持っている。
米フツの『チョウ渓詩帖』は風樯陣馬のように沈着痛快で『蜀素帖』と並んで
米フツ書の「双璧」と呼ばれ影響が大きい。

ISBN：9787539479347
シリーズ名：中国経典書画叢書
出版日:2016年1月1日
言語:中国語(簡体・繁体)
ページ: 40
商品サイズ：A4　28.5 x 21.0 x 0.4cm
商品重量:150g
発送方法：メール便