中国伝世碑帖、自成翰墨世界、気象万千。
その経典者は無数の後学を引用して秘奥を覗いた。
これまで書術衆を習ってきたが、それぞれ得意に勝った。
碑を訪れて本に臨み昔からあった模拓習帖、世所従也。
あるいは歴代前賢の書学から道を求めて法を論述して別の機運を出すことがある。
しかし本論が関わるとそれは繁雑であり指導学といえば、さらに実践が必要である。
臨池で墨を研ぐには手本が欠かせない。
手をふいて筆を執るにはまだ碑と1帖が必要だ。
唯原碑の原書には精華が多く名家の臨書佳作が次々と現れ選択する時に取捨選択が難しい。
もし碑帖の本源の秘境を探ることができれば名家臨書の心法も見ることができて、
あるいは現世で書芸を研究する者に半分の功倍の門道を取ることができます。
「一碑一帖」の書系は、この任をカバーしている。
その1冊につき1碑または1帖を選び名家臨書と原碑原帖を対照し字ごとに比較、
行ごとに道理を探す。
名家の筆法を学び経典の奥義を悟る。
一碑一世界、一帖一様。本書は『一碑一帖・趙孟フ臨淳化閣帖』である。
宋刻『淳化閣帖』は中国の早い時期の書道の墨跡を集めた法帖である。
合計10巻には、帝王、臣下、名家書道など100人以上の書作400余編が収録されており、
後世には「中国法帖の冠」と「叢帖始祖」と呼ばれている。
記録によると趙孟フが耳を傾けた年の前後に『淳化閣帖』10巻の本をすべて1回臨み、
その臨池の精勤を十分に見た。
台北故宮博物院には趙孟λ選臨『淳化閣帖』の王羲之の墨跡の一部が所蔵されている。
この稀見珍跡は冊子紙本である。高さ2・8センチ、幅13・7センチ。編者は謹んで
『淳化閣帖粛府本』と対照的に発売し、読者に臨習を鑑賞させる。

ISBN：9787532653508