文徴明（一四七〇-一五五九）、初名壁、一作璧、字征明、後字征仲、別名衡山居士、人称文衡山。長洲（現在の江蘇省蘇州）出身。明代の書画家、文学者、「呉門画派」の創始者の一人。詩文では唐寅、祝允明、徐禎卿と並んで「江南四大才子」と呼ばれている。『赤壁賦』北宋文学者の蘇軾が創作した賦の一篇は、宋神宗元豊五年（一〇八二）七月に作られ、蘇軾は黄州に格下げされ、それぞれ秋、冬の2季に舟を浮かべて黄州付近の赤壁を夜遊びし、『前赤壁賦』と『後赤壁賦』を書いた。2編の『赤壁賦』の創作時間は3ヶ月離れており、前後に照り映え、世に出たとたんに広く伝わり、家々に語り継がれるだけでなく、多くの芸術家に創作の題材とされている。

文殊明晰は『赤壁賦』が大好きで、一生の間に異なる筆法で何度も書いたことがある。戴立強の『明文徴明行書前赤壁賦冊記』によると、伝世作だけで16件ある。『前後赤壁賦』書画合璧巻、行書紙本、縦30.5センチ、嘉靖壬子（一五五二）十一月朔日書、征明時年八十三、米フリール美術館所蔵。書道全体は最初から最後まで一気呵成で少しも遅れを感じず、ぼんやりした気もなく、運筆は楽で、ゆったりしていて、洒脱で婉曲で、字が曲がっていて、肉は骨に盛られて、形の神は兼備していて、行書の模範的な作品と言える。

ISBN：9787514933482
シリーズ名：中国書跡名品叢刊
出版日:2024年1月
言語:中国語(繁体)
ページ:72
商品サイズ：33.0 x 17.2 x 1.4cm
商品重量：516g
発送方法:メール便